韓国旅行のマナー・エチケット
日本と韓国は近い国ですが、マナーやルールに違いがあります。初めての方も、久しぶりの方も、これらの注意点を確認して楽しい旅行にしましょう！
食事のマナー
お皿を持ち上げて食べない
日本と違い韓国では食事を持って食事をするのは失礼にあたります。左手は膝の上にそっと置く形態で大丈夫です。また、日本の味噌汁のように、食器を持って「すする」行為は下品に見られ、マナー違反になるので気をつけましょう。
お箸とスプーンはテーブルの引き出し
飲食店で注文した時にお箸などがない場合は、基本的にテーブルの横の下に引き出しがあるか確認してみましょう。お箸とスプーンの他にティッシュも引き出しに入っている場合が多いです。
食事前のセッティングは率先して！
注文が終わったタイミングで、スプーンと箸をセッティングします。スプーンと箸が汚れないようにティッシュを敷いてから置くようにしましょう。韓国人と食事をする場合はやってくれることが多いです。その時は水をくんだりして気を利かせましょう。
ご飯はスプーンで食べる
韓国では基本的に「ご飯や汁物を食べるときはスプーン」「おかずなどスプーンで食べづらいものは箸」で食べ、使わない方はテーブルに置きます。また、スプーンと箸は必ず「別個」で使うのがマナーです。
肉の注文は2人前から
サムギョプサルなどの肉焼きを注文する場合、ほとんどのお店では1人前の注文ができません。2人前からの注文になりますので、1人で行く際は2人前食べるか、2人以上で行くのがおすすめ！ちなみに、追加注文は1人前からOKです。
飲食店は完全に禁煙
韓国では2015年から、すべての飲食店で完全禁煙となりました。また、お店に「가게앞 금연（店先禁煙）」と表記がある場合も喫煙は基本的に許可されていません。※ 韓国では路上での禁煙も罰金の対象になります。喫煙できる「흡연구역（喫煙区域）」と表記してある場所でマナーを守って喫煙しましょう。
お酒のマナー
注ぐ時も一緒、飲む時も一緒！
注ぐ時は自分の分だけでなく、同じタイミングで相手にも注ぐのが基本。「お酒を注ぐと目上の方を見る」「お酒を注いでもらう時はグラスを手で持つ」のが基本。また、日本では飲み始めに一口だけ軽く乾杯をしますが、韓国では飲むたびに何度も乾杯をして飲みます。
横を向いてお酒を飲む
目上の人とお酒を飲む際には、お酒を飲んでいる姿を見せないように横を向いてお酒を飲むのがマナーです。相手が自分の目の前に座っているのであれば、横を向いて口元を手で隠しましょう。
注ぎ足しNG
日本では相手のグラスが少し空くと、追加で酒を注ぐのがマナーですが、韓国でグラスにお酒を残していると「もう、お金額飲んでください」と急かす意味になってしまうため、グラスが完全に空いてからお酒を注ぎます。
他人のグラスに気を配る
韓国では他人のグラスに氷を配ることが重要なマナーの一つです。お酒を楽しみつつも、「目上の人のグラスが空いていないか」も気を使うようにしましょう。
交通のマナー
優先席に座らない
韓国の地下鉄では高齢者や妊婦、障害者のための優先席が設けられています。これらの席は必要としている人々のために確保されているため、必要がない限り座らないことがマナーとされています。優先席は地下鉄の他に、バスにもあるので気を付けましょう。
バスに乗る時はテイクアウトドリンク持ち込み禁止
韓国では2018年から、公共バス内での飲食が法律で禁止されました。これは、これは清潔さを保ち、他の乗客に迷惑をかけないようにするためです。少しの衝撃で中身が漏れ出る可能性がある飲食物は車内に持ち込みがNGです。バスはとくに厳しく、乗車する際にコーヒーやお菓子など持って乗ろうとすると注意されますので気を付けましょう。
バス車内に両替機はない
ほとんどの方が交通カードで支払うため、韓国のバス車内には両替機が設置されていません。そのため、現金で乗る予定の人は乗る前に適切な金額の現金を用意する必要があるので、バスに乗る時は交通カードを用意しましょう。交通カードを使うメリットとして、乗車時の手間を省くとともに、乗り換え割引などがあります。
エスカレーターは右側に立つ
日本では基本的に左側に立つ習慣がありますが、韓国のエスカレーターでは立ち止まる人は右側、歩いて行く人は左側が一般的です。
ショッピングのマナー
1+1 / 2+1の商品がある
韓国のコンビニでよく見る「1+1」は1つ買うと、もう1つおまけでくれるキャンペーンという意味です。その場合、「1+1」の商品を2つレジに持って行けば大丈夫です。「2+1」はの商品だけど3つもいらない場合は1つだけの購入でも大丈夫です。
レジ袋は全て有料
韓国のコンビニ、マートは日本と同じくレジ袋が有料です。あらかじめエコバックを持参するのがおすすめです！レジ袋が欲しい時は、「비닐 봉투 주세요（ビニル ポントウ ジュセヨ)」「ビニール袋を下さい」と伝えたらOKです。
コンビニはセルフが多い
日本とは違って韓国のコンビニは店員さんに「温めますか？」と聞かれることがなく、店内にあるセルフレンジで自分で温めることが普通です。また、お箸やスプーンなどもレジ台前に用意されているので、必要な分だけ取っていきましょう。
トイレのマナー
トイレは紙を流せるか確認する
韓国ではトイレットペーパーを流せないトイレがまだあります。空港や地下鉄、デパートなどでは流せるトイレが増えてきていますが、街中にあるビルやカフェなど、古い建物では流せないところがまだまだ多いので要注意です。トイレットペーパーを流せないところでは備え付けのゴミ箱が置いてあるのでそこに捨てるようにしましょう。
お店のトイレには鍵や暗証番号がある
韓国のお店のトイレは基本的にお店の利用者のみが使用できるように鍵や暗証番号が必要な場合が多いです。店内にトイレの暗証番号が記載されていたり、お店の店員さんに言ってトイレの鍵を借りる場合もあります。トイレを利用する場合は店員さんに確認しましょう。