地方への交通手段(ソウル)

日本で旅行をするときに、よく利用する「新幹線」や 「高速バス」のようなものが韓国にもあります。 近年では、韓国の地方を旅行する日本人観光客も多く、 地方への移動手段を覚えておくと何かと便利です。 車窓から景色を眺めながらゆっくりと旅をする “ちょっと特別な思い出”を作ってみてはいかがですか?

地方への交通手段(ソウル)

韓国の代表的な移動手段

KTX (高速鉄道)

KTX (高速鉄道)

一番早く移動可能な「韓国の新幹線」

  • ソウル駅や釜山(プサン)駅発着
  • ソウルと釜山は「最短約2時間30分」
  • 乗り放題となる KORAIL PASS 使用可能

SRT (高速鉄道)

SRT (高速鉄道)

ほとんどKTXと同じだが「より安価」

  • 江南エリアの水西(スソ)駅発着
  • SRTはKTXよりも安価で移動できる
  • KORAIL PASS 使用不可(別途支払のため)

高速バス

高速バス

一番コスパが良いが「時間がかかる」

  • KTXよりも安く多様な地域に移動できる
  • 一般、優等、プレミアムの3種類がある
  • 当日購入も柔軟にできる

ITXセマウル号 (特急列車)

ITXセマウル号 (特急列車)

主要駅にのみ停車する特急列車

  • KTXと同じ KORAIL PASS で利用可能
  • 座席は広め・リクライニング可能で快適
  • 予約はKORAILのアプリでも可能

ITX青春号 (急行列車)

ITX青春号 (急行列車)

ソウルと春川を直通で結ぶ

  • ソウルから春川は、約1時間/9,800ウォン
  • 2階建てあり・追加料金なしで利用可能
  • 最高時速150kmなので速くて快適

ムグンファ (急行列車)

ムグンファ (急行列車)

最も遅い列車だが停車駅が多い

  • KTXなどの特急に比べ運賃が安い
  • 時間がかかるが料金が安いので経済的
  • ゆっくりとした旅行に最適

※運行情報や料金は変更される可能性があります。最新情報は各運営会社のウェブサイトでご確認ください。

所要時間と料金

ソウルから各地方への所要時間と料金を簡単にご紹介します。

目的地KTXSRT高速バスITXセマウル号ムグンファ
釜山(プサン)約2時間30分
59,800ウォン
約2時間30分
52,600ウォン
約4時間
26,700ウォン ~
約4時間40分
42,600ウォン
約5時間30分
28,600ウォン
江陵(カンヌン)約1時間50分
27,600ウォン
約1時間
なし
約2時間50分
16,700ウォン ~
なし
なし
約1時間50分
10,800ウォン
大田(テジョン)約1時間
23,700ウォン
約1時間
20,100ウォン
約2時間
10,300ウォン ~
約1時間40分
16,000ウォン
約1時間50分
10,800ウォン
大邱(テグ)約1時間55分
43,500ウォン
約1時間45分
36,900ウォン
約3時間30分
20,300ウォン ~
約3時間35分
31,400ウォン
約4時間
21,100ウォン
全州(チョンジュ)約1時間50分
34,600ウォン
約1時間45分
30,300ウォン
約2時間40分
15,000ウォン ~
約3時間
26,200ウォン
約3時間40分
17,600ウォン

※出発する駅やバス停も複数ございますので、予約時に必ずご確認ください。
※時間や料金は変更される場合がございますので、最新情報はお客様自身でご確認ください。
※バスは発着地やグレードによって、時間や料金がそれぞれ異なります。

乗車の簡単3ステップ

高速鉄道の基本的な乗車方法

1. チケットを購入する

1. チケットを購入する

事前にネット予約 or 駅の窓口で購入

  • 週末や連休は混雑するため予約が必要
  • 窓口では日本語が通じない場合が多いので、韓国語の表記をメモで「日付・時刻・目的地・列車名」などを見せると◎

2. 乗車する

2. 乗車する

改札口がないため直接出発ホームへ

  • 高速鉄道には日本の新幹線のような改札口がないため、直接出発ホームに行ってOK
  • 列車の中に入ってチケット「車両番号と座席番号」を確認→指定座席に座る

3. 下車する

3. 下車する

改札を通らずそのまま出てOK

  • 目的地に到着したら、間違っていないかよく確認して列車から降りる
  • 降車時には改札なく、チケットも回収されないので、記念に持ち帰るもの◎

高速バスの基本的な乗車方法

1. チケットを購入する

1. チケットを購入する

高速鉄道ほど予約が必須ではない

  • チケットの購入は「窓口、自動券売機、ネット予約」など、当日券の発券も可能
  • 自動券売機は、当日の発券のみ可能。ネット予約は乗車10分前の発券も可能

2. 乗車する

2. 乗車する

目的地と出発時間が合っているか確認

  • 出発の10分ほど前から待合所に行って、乗るバスの「行き先、発車時刻、車両番号」を確認
  • チケットを勝手に切り取らずに運転手に渡す

3. 下車する

3. 下車する

目的地で降り損ねないよう注意

  • バスによっては到着アナウンスがないため、乗車前に運転手に「降りるバス停」を伝えておく
  • 到着前にドアの前に立ち、前方の扉から降車

韓国の交通機関利用時のよくあるトラブル

①間に合わず乗り遅れた

①間に合わず乗り遅れた

まずは焦らずに駅員や窓口で相談する

  • 次の列車やバスに乗車できる場合、チケットの変更や払い戻しを申請することができます。追加料金の有無や支払い方法なども確認しましょう。
  • ※駅やターミナルはかなり広く歩くので、思いの外時間がかかります。余裕がありすぎるくらいが◎

②自分の席に違う人が座っている

②自分の席に違う人が座っている

車両番号が合っているのかもう一度確認

  • 車両番号が合っているのを確認したら、自分の乗車券を相手に見せながら「席は合っていますか?(좌석이 맞습니까?)」と優しく話しかけましょう。もしくは、乗務員に相談してもOK!
  • ※よくある事なので慌てず対応しましょう

③高速バスでトイレに行きたい

③高速バスでトイレに行きたい

我慢できない時は運転手に相談する

  • 基本バスの中にトイレがないのでサービスエリアで休憩時間(15分程度)を取ってくれますが、韓国はトイレ休憩までの間隔が長いので飲み過ぎには注意
  • ※渋滞を巻き込まれトイレ休憩まで3時間以上・冷房で身体が冷えてトイレが近くなるなんてことも…

④高速バスの遅延

④高速バスの遅延

混んでいそうな時は高速鉄道を

  • 高速バスは渋滞などによって大幅に時間がかかる場合もあります。到着が遅れるとスケジュールにも変更が生じるので、リスクを考慮して選択しましょう。
  • ※日本同様に、土日祝日や大型連休は高速道路が混雑するため、渋滞に巻き込まれるリスクが高いです

韓国でトラブルが発生した場合、焦らず冷静に対応しましょう。適切な相談先や対応方法を知っておくことで、スムーズに解決できます。

外国人限定!「コレールパス」

『KTXが乗り放題になるコレールパス』は外国人旅行客であれば誰でも購入・利用できる乗車券です。2人で釜山を往復するだけで元が取れちゃう!

1. KORAILのほぼ全線乗り放題

1. KORAILのほぼ全線乗り放題

ソウルから離れた地方に行く場合に◎

  • ・高速列車 ➔ KTX(SRTは対象外)
  • ・一般列車 ➔ ITX(セマウル号・青い号)ムグンファなど
  • ・観光列車 ➔ O-train, V-trainなど

2. 購入方法

2. 購入方法

乗車券が最も安いのはネット購入

  • ・Klook ➔ 安く購入したい人におすすめ
  • ・KKday ➔ PayPayで支払い可能
  • ・公式サイト ➔ 初めてだと少し使いづらい
  • ・現地窓口 ➔ 定価販売・売り切れる場合も

3. 当日必要なもの

3. 当日必要なもの

事前に日本で印刷していくと楽!

  • ・パスポート原本
  • ・印刷した乗車券
  • ・印刷した座席指定券(座席指定時のみ)

※コレールパスの料金や利用条件は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

KTXでソウル⇔釜山を往復する場合の比較

利用方法往復料金
(ソウル⇔釜山)
乗車回数座席指定
KTX119,600ウォン/人2回 (往復分)可能
コレールパス / 一般【個人(13~27歳)】105,000ウォン/人無制限 (10日のうち2日間選択)可能 (1日2回まで)
コレールパス / セーバー【グループ(2~5人)】121,000ウォン/人無制限 (10日のうち2日間選択)可能 (1日2回まで)

「旅行中に鉄道に乗る機会が少ない」または「短距離しか移動しない」場合は、その都度購入するほうが安いかも…よく計算した上でご購入ください。

よくある質問 Q&A

Q

1. 韓国の大型連休(旧正月・秋夕)の利用は要注意!

日本のお正月とお盆に例えるられる、年2回の大型連休「旧正月(ソルラル)と秋夕(チュソク)」。 連休前後は帰省ラッシュとなり、乗車券もすぐに売り切れてしまいます。KTXはもちろん、列車の切符はほぼ残っていないので、この期間中に地方旅行を計画は避けたほうがいいでしょう。(また、カフェや飲食店なども休みのお店が多いため、そもそも旅行に不向きな期間です)

Q

2. ソウル駅は広いので乗車ホームに辿り着くまで時間がかかる

ソウル駅はさまざまな電車が終着するハブ駅となっており、ショッピングモールなどの複合施設も併設される大型の駅です。かなり広大な敷地なので、事前に流れを確認し、時間には余裕を持って行くようにしましょう。

Q

3. 改札口がないから“ピッ”不要!

チケットを購入したらいざ改札口へ!といっても、KTXやSRTなどの高速鉄道には改札機が設置されていないので、「타는 곳(タヌン ゴッ)、Tracks」という表示があるゲートを通過し、そのまま乗車してOK ! チケットは電車内でも確認されず(間違った座席に座っている場合は確認されます)、電車内でのチケット購入ができないので、急いで乗車して無賃乗車にならないように、時間に余裕を持つのがおすすめです。

Q

4. 進行方向とは逆を向いて座る座席がある

列車によっては、後向きに座る座席もあります。座席は前向きから埋まっていくので、前向きの座席に座りたい場合は、早めに予約・購入することをおすすめします。

Q

5. 食べ物は食べてもOK

高速鉄道や高速バス内での飲食は「基本的に可能」です。ただ、匂いが強い食べ物は、周りの乗客(特に乗り物酔いがひどい人)の迷惑となります。密閉された空間で長時間移動しなければならない場所では、普段以上に周りの乗客への配慮を忘れないようにしましょう。

Q

6. 日本からでも予約可能

日本から予約する方法はいくつかありますが、確実なのは公式サイトやアプリなどから予約する方法です。移動手段や取り扱い路線、予約の方法がそれぞれ違うので事前に予約可能か確認しておきましょう。

Q

7. 温度調節ができる服装で

冷房が効きすぎて寒く感じる場合や、暖房が効いて暑く感じる場合もあるので、上着や薄手のカーディガンなど、調節可能な服を持っておくと便利です。また、移動中の快眠やリラックスのために、アイマスクやイヤホン、耳栓なども用意しておきましょう。

Q

8. 移動中にスマホの充電可能

基本座席の近くにコンセントが設置されており、長距離の移動中も充電ができます。しかし、列車の種類や座席によってコンセントがない場合もありますし、通路側だとコンセントに届かない…なんてことも!移動中はスマホの充電も減りやすいので、モバイルバッテリーがあると安心です。